親父からもらったAsahi Pentax Super-Takumar 55mm/f1.8。

Super-Takumar 1:1.8 55mm

どんなレンズなのかWebで調べてみると、超びっくり!

どうやら屈折率を向上させるため、レンズに放射性物質(酸化トリウム)を混ぜているらしい。

 

Leicaの沈胴 Summicron 50mm f/2 のプロトタイプにトリウムが使われているのは知っていたけど、こんな身近なレンズにも。

しかも、トリウムレンズは経年劣化によりレンズが黄色く変化するそうだけど、親父からもらったレンズ、かなり黄色に焼けた感じに見えるし!

早速、どのくらいの値になるのか測ってみたけれど、値に有意な変化が見られないんですけどーーー_| ̄|○

 

さらに調べてみると、どうやらSuper-Takumar 55mm/f1.8は、その都度改良が加えられているらしく、レンズにトリウムが使われ始めたのは1965年以降の、刻印の字体が新しくなったモデルからのようです。

なんだか悔しいので、早速調達してみることに。
中古カメラ屋で良さげな程度のレンズが5,000円くらい。

Super-Takumar 1:1.8 55mm

こうやって並べて見ると、新しく買ったほうがさらに黄色が増してるなー。

ちゅーか、親父が使ってたレンズ(左)、中古でも値がつかないのが、よくわかるよな~。
ま、自分が生まれた時から撮ってくれたレンズなので、α7で大事に使うけど。

 

で、計測。

後ろのレンズがトリウムレンズというので、おしりからシンチレーションカウンタ(空間線量計)をあててみると、

Super-Takumar 1:1.8 55mm
2.88マイクロシーベルト/時

おお~、結構あるもんだな。
ま、東京で0.04~0.06マイクロシーベルト/時だから、ざっと50~70倍。

参考までに、GM管の数値。

Super-Takumar 1:1.8 55mm
15,700cpm

東京で測ると、30cpmくらいだからおよそ500倍か!

うーん、日常でこんな高い値を見かけることがないから、さすがに腰がひけるーーー。

ちゅーか、眼の水晶体って放射線を影響を受けやすいから、こんなレンズ使って大丈夫~?って思ってみたものの、よくよく考えると、自分より上の世代はフツーにこのレンズ使っていたわけだし、そもそもこのレンズのせいでフィルムが感光するわけでもなく。

ちなみに、ファインダーでの数値は・・・、

Super-Takumar 1:1.8 55mm
200cpmくらい

測っている場所が場所だけに、200cpmってバックグラウンドと同じ値?いずれにせよ、減衰と遮蔽効果で気にならない程度の値になるのね。

ま、直接レンズを長時間見続けることなんてないだろうし、そもそもフツーの生活をしていても放射線を受けるわけだから、このレンズを使うことによる影響なんて影響のうちに入らないかも。

日常生活の放射線

代表例としてよく使われるニューヨーク往復で受ける放射線を調べてみると、(http://www.jiscard.jp/)

ニューヨーク往復

往復で約140マイクロシーベルト。(36,000フィートで飛行した場合)

ニューヨーク片道

2マイクロシーベルト/時から6マイクロシーベルト/時(36,000フィートはオレンジの線)へ5時間程度かけて上がっていくのは、ニューヨークへの飛行ルートが関係しており、緯度が高くなるほど放射線量が多くなることを示しています。

いずれにせよ、ニューヨーク片道と同程度を放射線をこのレンズから受けるためには、このレンズを約24時間、直接覗きつづける必要がある(2.88μSv×24h=69.2μSv)と計算が成り立つけれど、、、、眼鏡じゃないんだから。。。。

なので、レンズのキズを確認するために数分レンズを見続けたところで、受ける放射線量はたかが知れてる、ということなのね。
とはいうものの、やっぱりレンズを覗きこむのは及び腰になるよな。

 

ちなみにタイ。往復で約17マイクロシーベルト。低い高度を飛ぶと、約10マイクロシーベルト。

タイ往復

飛行時間がニューヨーク片道(12時間)の半分にも関わらず放射線量が1/6程度なのは、飛行する緯度が関係しており、

タイ片道

日本からさらに緯度が低い場所()に行くので、2マイクロシーベルト/時からだんだん低くなっています。

 

ちなみに、α7を買ったときから気になっていたCarl Zeiss Jena の Pancolar 50mm f/1.8もトリウムが含まれているらしい。

いずれ手に入れたいなー、って漠然と思っていたけど、俄然、ポチりたくなってきた(笑)

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