10月8日(土)、竹内先生の講演会に行ってきました。

在米モン族のリーダー的存在だったバン・パオ(Vang Pao)元ラオス国王軍の将軍が、1月早々に亡命先のアメリカで亡くなりましたが、その葬儀に参列した時の模様を中心に、お話しいただきました。

 

氏の葬儀は、カリフォルニアにある大きなコンベンションセンターで、アメリカ在住のモン族や、フランスやオーストラリアに逃れたラオスのモン族などを含め、5万人が参集するくらい大規模なものだったのですが、言いかえれば、それだけラオスでの影響力があった将軍なんですね。

ベトナム戦争のことはそんなに詳しくないけど、

ベトナム戦争時、北ベトナム軍に劣勢を強いられたアメリカが、中立国ラオスにおいて極秘にモン族特殊攻撃部隊(HSGU:Hmong Special Guerilla Unit)を組織した。モン族は主に北ベトナムからの補給ルート(ホーチミンルート)を無力化するべく戦った。

サイゴン陥落後、ベトナムの後押しを受けたパテートラオ(ラオス共産軍)によりラオスが社会主義国家になると、アメリカはモン族を置き去りにし、モン族は反政府組織として国を追われ、結果、10万人以上のモン族がアメリカなどに亡命せざるを得なくなった。

ベトナム戦争で戦死したアメリカ兵は5万8千名であるが、このベトナム戦争でアメリカのために戦って戦死したモン族は20万人とも言われている。

2005年、アメリカとラオスが国交正常化。

2007年、バン・パオ含むモン族11人が「ラオス政府の転覆を共謀した」罪でアメリカ国内で逮捕。
在米モン族は、テロ支援の民族としてアメリカ人から冷たい視線を浴びることに。
アメリカで生まれた2世は、アメリカの敵でないことを示すために、積極的にアメリカ軍(対テロ戦争)に職を求めるようになる。

アメリカがベトナム戦争当時、ラオス国内でモン族の部隊を組織していたことを公式に認めたのは1999年のことで、多くのアメリカ人は、モン族がアメリカのために戦い、現ラオス政府から迫害された民族であることをあまり知らない。

 

時代(=アメリカの正義、または利益)に翻弄されている民族は中東の国だけでないのですね。

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